しおのめも

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コンポストに挑戦したがとても難しかった

お家に小さな庭があるので、時間を持て余した私は家庭菜園で野菜を育てています。時間だけはたくさんあるので、この機会にコンポストに挑戦してみました。

 

コンポストとは簡単に言うと生ゴミを微生物によって分解し、堆肥化することです。様々な手法があるようですが、私が挑戦したのは高倉式コンポストと呼ばれる方法です。某独立行政法人のボランティアという肩書を現在持っているのですが、ボランティアの中にも職種というのがあって、私の職種は環境教育です。要請のある国にそれぞれ派遣されるわけですが、派遣される前に技術補完研修というものがあって、この高倉式コンポストはその研修中にちょっとだけ習いました。

私の要請された内容にはこの高倉式コンポストについては、何も言及されていなかったので、自分で実践することもなかったのですがせっかくちょっとだけ習ったので、挑戦してみました。

 

高倉式コンポストについては、某独立行政法人のホームページに作り方が掲載されています。

www.jica.go.jp

 

全然こういう系の知識はないので、理屈を詳しく理解してみようとしましたが、無理でした…ともかく料理を作るかのようにレシピ通りに…作ろうと思いきや、材料がいろいろ手に入らないので、代わりとなるものを作ってのチャレンジです。そして、性格が適当なだけあって、適当です。

 

やってみた感想は一言でいうと「面倒くさい!」です。途上国でもあるような、現地の素材を使って、簡単に出来るかと思っていたら全然そうではなかった。何でもやってみるもんです。

 

 

 1.発酵液を作る(10日間くらいかかる)

発酵液というものを作ります。上で紹介したページにもこう書かれています。

 生ごみコンポストにするためには、発酵菌、放線菌、担子菌が必要です。

 このうちの発酵菌のために発酵液を作ります。発酵液は2種類作ります。これはいろいろな種類の菌を作ることで、より良い分解を促すためです。

 

用意した材料

【発酵食品+砂糖水バージョン】

2リットルの空のペットボトル、水道水1400ml、砂糖10g、味噌スプーン2杯くらい、ヨーグルトスプーン2杯くらい(味噌とヨーグルトの量は適当です)

 

【野菜・果物+塩水バージョン】

2リットルの空のペットボトル、水道水1400ml、塩11g、キウイの皮(適当)、リンゴの皮(適当)、その他その日にあった野菜の皮(適当)、蜜のある花(庭のツツジの花、適当)

 

手順

手順は簡単です。空のペットボトルにそれぞれの材料を放り込む。これで終わりです。後はペットボトルの蓋をきゅっと閉めずに、ゆるくした状態で直射日光の当たらない場所に置いておきます。1週間くらいが目安らしいですが、私は念の為10日間くらい。この間に悪臭がしたら失敗です。悪臭がしなければたぶん大丈夫。菌の力を信じます。

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発酵液

2.コンポスト容器を作る

コンポストの容器を作ります。容器は風通しがよいもので、丈夫そうなものを用意しました。大きさは最低で30リットルは入る容器です。これくらいの量がある方が菌の働きも良いらしいです。

 

用意した材料

30リットルが入るくらいのプラスティックのカゴ(100均ショップで300円で買いました)、ちょうど良い大きさのダンボール、ハサミ、ガムテープ

 

手順

工作です。カゴより大きめ段ボール箱を用意し、コンポストがこぼれないようにカゴの中に箱を組み立てます。ガムテープを貼って完成です。ダンボールを使っているのは、完璧に密封してしまうのはよくないからです。土がこぼれ落ちなければ布とかでも良さそう。

 

上記の準備を、発酵液作りと同時進行で作ります。

私はその辺にあったダンボールをパーツ別に分解して、カゴの大きさに合わせて微調整をしてガムテープでくっつけました。適当です。

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コンポストの容器

 

3.発酵床をつくる

発酵液づくりから10日くらいたち、コンポスト容器が完成したら作業を始めます。コンポストに必要な基材、発酵菌、放線菌、担子菌となるものを用意します。

用意した材料

【基材】枯れ葉・コーヒーのカス・茶がらを15リットル分(カゴの半分くらい)、米ぬかと小麦粉を合計200g

本当は籾殻と米ぬかがあれば良いらしいです。しかし、周りに田んぼが一切ないので、籾殻の代わりに枯れ葉(ご近所さんからもらった)・コーヒーのカス・茶殻をかき集めました。分量の比は適当ですが、枯れ葉を多めにしました。

米ぬかもほぼ手に入りませんが、たまたまタケノコの季節でスーパーで売ってたのを80gくらい買いました。米ぬかは菌を繁殖させるためにはあった方が良いみたいです。しかし、ないものはないので、足りない分は小麦粉で代用です。

【発酵菌】2種類の発酵液(1.で作ったもの)

【放線菌】腐葉土(量は適当)*下の写真には写ってない

【担子菌】きのこ(近所のスーパで購入したしめじ)

 

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左:主な材料 右:枯れ葉

手順

 それぞれの材料をカゴの中に入れて混ぜます。発酵液は全部入れません。良い感じに湿った状態にするくらい。びちゃびちゃではなく濡れ濡れくらいです。しっとーりした感じに仕上げます。

作り方のページには

発酵床を手に取りギュッと握ります。手を握ったときに水が滲み出ず、手を開いたときに塊ができる状態が適切な水分量です。

 と書かれていますが、触るのが嫌だったので、見た目で判断です。これで発酵床作りが完了です。

 

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全部の材料を混ぜた状態

4.発酵床を発酵させる

 出来上がった発酵床を発酵させます。

 

用意した材料

発酵床、新聞紙、残っている発酵液

 

手順

出来上がった発酵床は虫が入ってこないように、空気が通るようなものでカバーします。布がよさそうですが、ないので新聞紙をかぶせます。

それを直射日光があたらないかつ雨がかからない風通しの良さそうな場所に置きます。毎日、空気を入れるためにかき混ぜながら、良い感じの濡れ濡れの状態を保つために、2種類の発酵液をちょっとずつ足していきました。

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発酵中

 

ホームページにはこう書いてあります。

目安として、表面に白い菌が繁殖してきたら完成です。3日から1週間程度掛かります。ただし、米ぬかが少ない場合は時間が掛かります。これで発酵床は完成です。

 

しかし、1週間経ってもなかなか表面に白い菌が繁殖しません。時々葉っぱに白い菌のような塊も見られましたが、よくわからない。ひたすら、かき混ぜで発酵液を足す作業を約1ヶ月。発酵液がなくなるまでやりました。

 ちなみに虫はカバーをしてても湧きます。がっつりコバエが湧きました。よくわからない小さな虫やクモも見かけました。悪臭はしないものの成功しているのか、よくわからぬまま次へ。

 

 次回に続く!